東京での生活に区切りを付け、北海道に帰省した佐藤準大さん。
現在は、苫小牧市内でコワーキングスペース「Tomakomai Hub」をオープンさせていますが
彼の帰省するきっかけから、お店をオープンするまでの経緯について、お話しをお聞きしました。
Q 苫小牧に帰省するきっかけは?
コロナがきっかけですね。私は普段WEB関連の仕事をしているのですが、当時お客様との打ち合わせもオンラインミーティング。
自社の事務所への出社も禁止。当然、客先への訪問もタブーとされていました。
仕事自体はPCがあればできるので問題なかったのですが、ずっと自宅に籠って作業をしている中で、これなら場所を問わずどこで仕事しても同じだな…と思ったのが事の発端です。
そんな中、地元でもある苫小牧のお客様から、まだまだオンラインミーティングに慣れない。対面で直接やり取りできた方が助かる。等の声を頂いていたこと。
大手企業が続々と地方へ社員を移住させていたこと。このあたりの情勢を総合的に見て苫小牧へ戻ろうと決めました。
Q 今、住んでいる場所はどのようにして決めましたか?
関東に居た頃は東京~神奈川に住んでいたのですが、もちろん人も多く居ましたし、街も発展していたので非常に暮らしやすい環境でした。
でも、せっかく北海道に戻るなら普段の暮らしのなかで自然を感じたい。人もそこまで多い場所じゃなくていい。そう思って物件を探してみたら、苫小牧の西部地区に錦岡と呼ばれる「ちょうど良い田舎」があったので、そこの地区にしました。笑
Q 地域とのつながりは出来ましたか?
できましたね。10年以上苫小牧を離れていたので、ほとんど知り合いもいませんでしたし、最初のころはとっても不安でした。
ただ、町内会に入ったり、錦岡に点在するカフェやバーに行くことで顔を覚えてもらい、今では一緒にご飯を食べる仲間ができるようになりました。
Q 苫小牧に引っ越してきて不便な点はありましたか?
交通の便が悪いなと感じました。都内に住んでいたころは車を持っていませんでしたし、移動手段がJRで完結するので非常に楽でした。
帰省した際は車を持っていなかったので、移動手段が1時間に1~2本のバスを利用するか、徒歩、自転車だったので、移動するのが結構大変でしたね。
Q 苫小牧に帰省してみて、ここが良いなと思った点は?
生活をする上でのコスパが非常に良いです。例えば、関東圏で払っていた家賃を苫小牧で出したら、広さが2倍以上なのに家賃が半額以下で済むなど。正直驚くほどコスパが良いなと感じました。
あとは、北海道を代表する海産物が苫小牧も非常においしいです。地元スーパーで購入できるお寿司も、実際のお寿司屋さんで食べるものと遜色のないクオリティですし、苫小牧にしかない回転すし屋さんも非常におすすめです。
Q コワーキングスペースをオープンさせたきっかけは?
先ほどもお伝えしましたが、私は普段WEB関連の仕事をしているので基本は自宅で作業が完結してしまいます。
ただ、ずっと自宅に籠って作業をしていると外に出たくなってしまう事がよくあるんです。そこで、コワーキングスペースがあれば行ってみようと思ったのですが苫小牧には全然無くて。
それなら、無いものは作ってしまえばいいという発想から、オープンさせる事になりました。
もちろん大変な部分もありましたが、新しい環境を自分で作り上げる楽しさもローカルならではの楽しみ方だと思ったので、地元の方にも協力していただきながら造り上げることが出来ました。
今では、コミュニティーの場としても利用されており、私が店先に立つことで道内の方はもちろん、道外からの方とも話をしながら情報交換をする場にもなっています。
Q 最後に移住して良かったなと思う点を教えてください
自分次第で環境を作れるところが、凄く楽しいなと感じました。そして、自然、住居、食。全てにおいて、ちょうど良い感じで整っているので、改めて苫小牧市は住みやすい街だなと感じています。